コラム

医者いらずの異名をもつ【アロエ】

2024.10.31


 

元祖スーパーフード「アロエ」と種類


日本でも世界でも、健康に良いイメージが強く、「元祖スーパーフード」といった感もあるアロエ。
 
ひとくちにアロエと言っても、500種を超える種類があります。
中には極めて少数の個体数しかないアロエもあるため、現在はアロエ・ベラを除きアロエ属全種がワシントン条約の保護の対象になっているんですご存知でしたか?
 
実は日本でよく見かける「キダチアロエ」も対象で、キダチアロエを含む化粧品や食品の貿易の際には特別な届け出が必要になります。
 
日本ではアロエと言えばこのキダチアロエを思い浮かべる方が多いかと思いますが、日本以外ではほとんどの国でアロエ・ベラがアロエのイメージなようです。
最近ではヨーグルトに入った商品がヒットしたこともあり、アロエ・ベラも日本に定着しましたね。
(ちなみにアロエ・ベラの名付け親は、分類学の父と呼ばれるカール=フォン=リンネです。博物館好きとしてはリンネの学名が一般名称化しているのはちょっとうれしいです。)
 
 

アロエの効果


アロエの効果の研究はかなり古くからされているので、様々な働きが見出されていますが、近年では糖代謝系のアンチエイジングに役立ちそうということで再び注目が集まっています。
 
アロエにはアントラキノン系の誘導体のアロインやアロエエモジン、ベンゾピロン誘導体のアロエシンなどが含まれます。
さらに抗腫瘍性のアロマイシン、その他アロエウルシン、アロエチン、アルボラン、アロエマンナンなど。さながらアロエ特有の健康成分の宝石箱といったところでしょうか。
中でもアロエニンは、キダチアロエのみに含まれる健康成分です。
胃酸の働きを正常化する作用があるとされていて、その働きは胃酸が多すぎるときは分泌を抑え、胃酸が不足しているときは分泌を促進するという大変ありがたいものです。
 
ストレスが多い現代では毎日の食生活に取り入れたいスーパーフードですね。
ただ、ゼリーのようなアロエベラの葉肉と比べてキダチアロエの健康成分は、ほとんどが苦み成分なので、そのままかじるのはちょっと厳しいかも。。。
やっぱりサプリメントが便利かもしれません。
 
日本では多くの地域でキダチアロエが栽培されていて、中には有機栽培されているものもあります。
すごく体の中がきれいになりそうですね!
もう一度アロエを見直してみてはいかがでしょうか。